短歌俳句:歳のディスティネーション
歳のディスティネーションは知らねども ただ電車に乗って ほうこうす方向と彷徨の掛詞。本歌 新古今和歌集巻第二 春歌下五十首歌奉りし時...
View Article組打図絵 伊勢小京太 蔵書
平家の 一門阿波 の民部を たのみ其所 におはしけるが 民部こゝろがはり につき平氏是を いきどふり急ぎ海上 にて源氏と合戦と及ける。 備後の国に竹野 五郞同住人鞆野 六郎平家をたす けて源氏がたの 鞆の六郎 ひやうせんをふせ ぎけるが大舩に さゝへられしかるに げんいがたより 伊勢の三郎が郎黨に い勢 小京太 伊勢小京太 といふ 水れん にかしこ きゆうし ありて つぎへ...
View Article源氏物語絵 篝火 土佐光成画コレクション
源氏物語 篝火 五、六日の夕月夜は疾く入りて、少し雲隠るゝ景色、荻の音もやう/\哀れなる程になりにけり。御琴を枕にて、もろともに添ひ臥し給へり。 かゝる類ひあらむやと、うち嘆きがちにて夜更かし給ふも、人の咎め奉らむ事を思せば、渡り給ひなむとて、御前の篝火の少し消えがたなるを、御供なる右近の大夫を召して、灯し点けさせ給ふ。...
View Article美濃の家づと 三の巻 羇旅歌3
千五百番ノ歌合に 俊成ノ卿ノ女 かくてしもあかせばいく夜過ぬらむ山路の苔の露のむしろに 初句のし°はやすめことばにて、かくても也。 二三の句は、あか せばあかされて、いく夜過ぬらむなり。 摂政ノ家ノ哥合に羈中ノ晩ノ嵐 定家朝臣 いづくにかこよひは宿をかり衣日も夕ぐれの峯の嵐に 詞つゞきめでたし。 旅のうた...
View Article冬歌 有家 松島雄島の歳暮
行く年を をじまの海士の ぬれごろも かさねて 袖に波やかくらむ 新古今和歌集巻第六 冬歌 土御門内大臣家にて海邊歳暮といへるこころをよめる 藤原有家朝臣行く年ををじまの海士のぬれごろもかさねて袖に波やかくらむ よみ:ゆくとしをおじまのあまのぬれごろもかさねてそでになみやかくらむ 定隆雅 隠...
View ArticleYouTube短歌 未知との遭遇
全ての未來は未知との遭遇 ラ・ラ・ラッ・ラ・ラ~ 遇ふことは楽しみだいたい正月のテレビは、お笑いと映画だったが、未知との遭遇を放映していた。第3種接近遭遇を描いたスピルバーグの映画は、ヒットした。今年は、どんな未知と出会うだろう?楽しみ。
View Article三十六歌仙絵 在原業平 画家不明色紙コレクション
月や あらぬ 春や昔の 春ならぬ 我が身一つは 元の身にして 在原業平朝臣 十二首 春歌下 題しらず花にあかぬ歎はいつもせしかども今日の今宵に似る時は無し 哀傷歌 題しらず白玉か何ぞと人の問ひしとき露とこたへて消なましものを 羇旅歌 東の方に罷りけるに淺間の嶽に立つ 煙の立つを見てよめる信濃なる淺間の嶽に立つけぶりをちこち人の見やはとがめぬ 羇旅歌...
View Article雑歌下 源頼朝 壺の碑
陸奧の いはでしのぶは えぞ知らぬ かき盡してよ つぼの 石ぶみ 新古今和歌集巻第十八 雜歌下 前大僧正慈圓書にては思ふ程の事も申し盡しが たきよし申し遣はして侍りけるかへりごとに 前右大將頼朝 陸奧のいはでしのぶはえぞ知らぬかき盡してよつぼの石ぶみ...
View Article尾張廼家苞 恋歌四 8
尾張廼家苞 四之下 有家朝臣 さらでだに恨みむとおもふわぎもこが衣のすそに秋かぜぞふく わぎもこが衣のすそを吹かへしうらめづらしき 秋のはつかぜ 云々の哥を とりて、裾を風の吹かへすば、裏のみゆるを恨みといふニとれる也。 此哥、詞のうへのたくのみにて、情はなし。げに戀の情切ならねど...
View Article源氏物語場面不明コレクションと若菜
源氏物語の場面不明コレクションと若菜上の場面がほぼ一致する。 源氏と思しき男と前に並べられた四膳、玉鬘と思しき半身の女、女房二人、手前の夕霧と思しき男と構図が同じ。 若菜上の場面若菜上では、玉鬘が髭黒左大将の子二人と共に、義理の父源氏の四十賀に若菜を献上した。...
View Article五句類葉集 上 蔵書
五句類葉集 上 五句類葉集 執筆者 尾張隠士 松枝子春 撰 出版者(国書データベース 350コマによる) 河南 四郎兵衛〈京〉 舛屋 源次郎〈京〉 出雲寺 文治郎〈京〉 吉田 四郎右衛門〈京〉 風月 荘左衛門〈京〉 尾州名古屋本町 藤屋 吉兵衛 出版年月(国書データベース 350コマによる) 安永七年 (1778年)戊戌春三月 初 意 呂...
View Article三十六歌仙絵 藤原高光 画家不明色紙コレクション
かくばかり へがたくみゆる 世中に うらやましくも すめる月かな 藤原高光ふじわらのたかみつ(940?~994?)法名如覚。多武峯少将入道と呼ばれる。師輔の子。従五位上右近衛少将。三十六歌仙の一人。 六首 冬歌 天暦の御時神無月といふことを上 におきて歌つかうまつりけるに神無月風にもみぢの散る時はそこはかとなくものぞ悲しき 戀歌一...
View Article組打図絵 義経と教経 八艘飛び 蔵書
能登守教經は いかにもして よしつねを うたんと ひやうせん をうつらひ けるに 御座ふね ちかくおしよせ ければのりつね 能登守教經 ひゃうせんをはせ むかはしよしつねの ぐんせんにのり うつり既に 打たんと しけるによし經は 数多のふねにのり うつりのり經も透さず つぎへ つづき ◑おい掛しが...
View Article源氏物語絵 常夏 土佐光成画コレクション
源氏物語 常夏 人びと近くさぶらへば、例の戯れごともえ聞こえ給はで、 「撫子を飽かでも、この人々の立ち去りぬるかな。いかで、大臣にも、この花園見せ奉らむ。世もいと常なきをと思ふに、いにしへも、ものゝついでに語り出で給へりしも、ただ今のことゝぞおぼゆるとて、少し宣ひ出でたるにも、いとあはれなり。 撫子のとこなつかしき色を見ばもとの垣根を人や尋ねむ...
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