新古今増抄 巻第一 式子内親王 軒端梅 蔵書
とを論ぜずとあれば、うとき人も花を折に くるほどに、まして親きはとめこかしと也。 又説には、詩にもかゝれば、うときあたりしたし きをえらびぬるは、折ふしにこそよる事 なれ、花の時分はくるしからぬに、人は遠慮 してこぬ事かな。遠慮するも折節 による事にてあるにとなり。 一 百首哥たてまつりしに春の哥。式子内親王 一 ながめつるけふは昔に成ぬとも軒ばの梅は我を忘るな...
View Article芸術新潮 12月号 特集 21世紀のための源氏物語
芸術新潮 2023年12月号 | 新潮社新潮社がお届けする『芸術新潮 2023年12月号』の情報 【特集】21世紀のための源氏物語新潮社 【特集】21世紀のための源氏物語I はじめての源氏物語文 大塚ひかり総説...
View Article新美の巨人たち ピカソとブラック「キュビスム誕生」×篠原ともえ
新美の巨人たち:テレビ東京テレビ東京 「新美の巨人たち」番組公式サイトです。毎週土曜夜10時放送。旅人=アートトラベラーが、毎回作品が展示されている美術館や建築物、ゆかりがある場所などへ足を...テレビ東京 ピカソとブラック「キュビスム誕生」×篠原ともえ放送日時 2023年12月9日(土) 22:00~22:30再放送 2023年12月23日(土)...
View Article美濃の家づと 三の巻 羇旅歌2
五十首歌奉りし時 家隆朝臣 あけば又こゆべき山の峯なれや空行月の末のしら雲 めでたし。 白雲の下に、は°もじをそつて、其下 へ上句をつゞけて心得べし。 雅經 ふるさとのけふの面影さそひこと月にぞ契るさよの中山 めでたし。 別れしまでの面影は、月にうかべ ども、其後のおもかげは、いかならむ。しられず、戀し...
View Article伊勢物語 多賀城市興の井
おきのゐて 身を やくよりも 悲しきは みやこ嶋べの わかれ なりけり 伊勢物語 百十五 昔みちの国にて男女住けり。男都へいなんといふ。此女いとかなしうて、馬のはなむけをだにせんとておきの井てみやこ嶋といふ所にて酒のませてよめる。 古今 おきのゐて身をやくよりも悲しきはみやこ嶋べのわかれなりけり 多賀城市 沖の石
View Article恋歌四 定家 末の松山
松山と 契り し 人は つれなくて袖 越す浪に のこる月かげ 新古今和歌集巻第十四 戀歌四 八月十五夜和歌所にて月前戀といふことを 藤原定家朝臣松山と契りし人はつれなくて袖越す浪にのこる月かげ よみ:まつやまとちぎりしひとはつれなくてそでこすなみにのこるつきかげ 撰者無 隠...
View ArticleYouTube短歌:それでもよいクリスマスを
David Bowie - Merry Christmas, Mr. Lawrence / 戦場のメリークリスマス 1983 メリー・クリスマス すべての人に平和と安寧 難しいこと...
View Article壺の碑記事 ダイヤモンド
坂上田村麻呂の遺物「日本中央の碑」は本物か、青森の巨石に刻まれた謎を検証(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース 青森県・東北町に保存されている「日本中央」と刻まれた謎の石碑。「日本中央の碑(いしぶみ)」と呼ばれるこの巨石、実は平安時代に征夷大将軍を2度務めた武官・坂上田...Yahoo!ニュース 多賀城市壺の碑
View Article組打図絵 平景清と丹生谷十郎 蔵書
上総七兵ヱ景清はいつしか 陸にあつて大長刀をま はしよし經をめがけ ちかよりけるを小林 新吾丹生の谷十郎 立むかつて左右より 丹生谷十郎 打かゝる互に手を 尽すといへども せうぶ更にわた 小林新吾 すしかるに四郎 はゝりいで二士 をた すけ 景清と わたり合長刀 の柄を両度 まで切つけ たれどかなわず持たる 上総七平衛景清 太刀は、ぽつきと...
View Article源氏物語絵 蛍 土佐光成画コレクション
源氏物語 蛍 殿は、東の御方にもさし覗き給ひて、 「中将の、今日の司の手結ひのついでに、男ども引き連れて物すべき樣に言ひしを、さる心し給へ。まだ明きほどに來なむものぞ。あやしく、ここにはわざとならず忍ぶる事をも、 この親王たちの聞きつけて、訪らひ物し給へば、自づからこと/\しくなむあるを、 用意し給へ」など聞こえ給ふ。 馬場の御殿は、 こなたの廊より見通す程遠からず。...
View Article尾張廼家苞 恋歌四 7
尾張廼家苞 四之下 権中納言公經 あはれなる心のやみのゆかりともみし夜の夢を誰かさだめむ 君や来し我や行けむおもほえず夢かうつゝ かねてかさだめてか。云々。かへし、かきくら す心のやみにまよひにまよひにき夢うつゝ とは世人さだめよ。 云々。此二首をとれり。君やこしの...
View Article源氏物語 紫の上の呼称
御法 法華供養 源氏物語が難しいのは、登場人物の呼称が次々と変わり、又帖によって同じ呼称でも人物が変わる事で、混乱が生じる為でもある。 先帝の皇子、藤壺中宮の兄、兵部卿の娘である紫の上の呼称は、本文中には出てこず、紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞみる(古今集)とに由来して、後世の者が名付けた名称である。紫の上の呼称を新体系で調べてみる。 若紫 若草、若君、初草、君...
View Article俳句 冬至
出不精の尻を叩いて日の短 生来の寒さが苦手で、外に出たがらない。 いつまでも部屋に籠って、本を読み、気が付くと2時。 やおら立って、外に出て、上野に向かう。 上野精養軒で遅い昼食を食べる。 オムライスは、本来子供の食べ物で、ニヒルなオジサマは食べないと言う信念だが、精養軒なら良いだろう。ハヤシライス発祥の店の一つなのだから。...
View Article新古今集聞書幽斎補筆 秋歌上 定家 浦苫屋 蔵書
なきものかなと終たる哥也。猶ふかき心いひはてぬ 哥也。是はさかひに至るほど吟味ふかゝるべし位 ほどおもしろくもあはれにもなる哥なり。又 筑紫より僧正祐賢住吉社に百日参籠有て 直に明神の御姿を拝み奉りたきと祈念有 しに満する暁うつゝとも夢とも覚えず此哥 を社頭の内より三返たか/"\と詠吟のこゑあり上人 は則住吉明神なりと書たる子細あり。頓阿自記也。 ○見わたせば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の...
View Article短歌:クロード・モネ
水面の画家は光を求め 思ひ描くまゝ 霧の中も 闇も《睡蓮》1897-98年頃 油彩、カンヴァス ロサンゼルス・カウンティ美術館上野の森美術館のモネ連作の情景を観てきた。水面が、光で輝く一瞬の情景を描こうとしている様に、連作を見て思った。モネ...
View Article春歌上 家隆 末の松山
霞立つ すゑのまつ やま ほの/"\と 波にはなるゝ よこぐもの 空 新古今和歌集巻第一 春歌上 攝政太政大臣家に百首歌合し侍りけるに 春の曙といふこころをよみ侍りける 藤原家隆朝臣霞立つすゑのまつやまほのぼのと波にはなるるよこぐもの空 よみ:かすみたつすえのまつやまほのぼのとなみにはなるるよこぐものそら 有定雅...
View Article新古今増抄 巻第一 有家 梅香留袖 蔵書
増抄云。行尊僧正の大峯にて、諸ともにあはれ とおもへ山桜花よりほかにしる人もなしとあそ ばしたるに似たり。梅よわれをわするなわれ は後のよまでも終日のながめをわするまじ きと也。かくなれてもわがおもふやうに、むめは おもはぬ。そうなるとのうらみたるしたごゝろあり。 一 土御門ノ内大臣の家に梅香留袖と云事 をよみ侍ける 藤原ノ有家ノ朝臣 于時正四位下大蔵卿。大宰ノ大貳重家 子。 十九首入...
View ArticleYouTube短歌:遠くの汽笛
「遠くで汽笛を聞きながら」アリス(石原さとみ) 今遠くで鳴った汽笛の汽車に乗れば 帰れる。。。 でもこの街しか。 谷村新司さんは、10月8日逝去された。 今年亡くなった人々の歌を冥福を祈りながら、YouTubeで聞いて居る。 「遠くで汽笛を聞きながら~♪」 「何も良い事が無かった街で」 そう言う思いかなと短歌にした。
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