万葉代匠記 巻五 梅花歌三十二首并序
萬葉代匠記五巻 契沖 梅花歌三十二首并序 并は兼并なり。後の哥の題をこゝにかねあ はするゆへに并と注す。ならびに序と讀は江家序あはせたり と讀菅家なりとかや。哥は下に面々名あり。此序は憶良の作 なるべし。天平二年ー帥作師誤。會也。これは羲之が 蘭亭記の開端に永和九年歲在癸丑暮春之初會于 會稽山陰之蘭亭脩褉事也。この筆法にならへりとみゆ。 萃 孟子曰出於其類抜于其萃。注曰萃聚也。于時初春令...
View Article万葉代匠記 第五巻 遊於松浦河
萬葉代匠記 巻五 遊於松浦河 答侍曰 答詩曰。詩の字をあやまりて侍につくれり タマシマノコノカハカミニイヘハアレド 多麻之末能許能可波加美尓伊返波阿礼騰 キミヲヤサシミアラハサズアリキ 吉美乎夜佐之美阿良波佐受阿利吉...
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石川常彦 著 新古今的世界 『新古今的世界』刊行会編 和泉書院刊 著者:石川常彦 初版:昭和61年6月15日 発行:和泉書院 目次 序 谷山茂 第一部 新古今の表現 一 類型と個性 ー式子内親王「玉の緒」の場合ー 二 「見渡せば」考 ー第三句「見渡せば」の新古今への変遷ー 三 続「見渡せば」考 ー初句「見渡せば」の新古今への変遷ー 四 「はかなしや」稿...
View Article巻頭歌巻軸歌
新古今和歌集巻第一 春歌上 元久二年三月時 生存 ○ 死去 × 巻頭歌三首 ◎ 巻第一 春歌上 九条良経 ○ 後鳥羽院 ○ 式子内親王 × 宮内卿 ○ 藤原俊成 × 藤原定家 ○ 藤原家衡 ○ 藤原雅経 ○ 藤原雅経 ○ 慈円 ○ 源通具 ○ 藤原季能 ○ 藤原有家 ○ 巻第二 春歌下 後鳥羽院 ○ 藤原俊成 × 式子内親王 × 藤原師実 × 藤原長家 ×...
View Article百人一首 阿倍仲麻呂 伝中臣佑春筆コレクション
阿倍仲麿 あまの はら 三笠の山に ふり さけ 出し みれば 月かも かすがなる 古今和歌集巻第九 羈旅歌 もろこしにて月を見てよみける あまの原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも この歌は昔仲麿をもろこしに物習はしに遣はしたりけ るにあまたの年を経て帰りまうで来ざりけるをこの国...
View Article新古今和歌集 (延宝二年本)文化元年補刻本 蔵書
新古今和歌集 上下巻二冊 15.4cm×11.1cm 延宝二年版 文化元年補刻本 延寳二甲寅暮春吉日 文化紀元九月補刻 吉田四郎右衞門 出雲寺文次郎 佐々木惣四郎 延宝二年(1674年) 文化元年(1804年) 嘉永二己酉年 六月下旬第二日 得 嘉永二年(1849年) 上巻 仮名序 やまとうた、哥の道、万葉集にいれる哥、七代の集にいれる哥、...
View Article雑歌上 雑歌抄2 筆者不明巻子本コレクション
あはれなりむかしの人をおもふ には きのふののべにみゆき せましや ひきかへてのべのけしきは みえしかど むかしをこふるまつは なかりき はるくればそでのこほり(のおそけ ればゆきに つゝめるうぐひすのこ え) 新古今和歌集巻第十六 雑歌上 円融院位去り給ひてのち船岡に子日し給ひける...
View Articleうすくこき 宮内卿歿年8 結論
9 結論 以上の事から (1)寂蓮の死去は建仁二年七月二十日であるので、無名抄の「寂蓮は此事をいみじがりて」とあるのは、宮内卿が一度倒れた事を指している。 (2)源家長日記にある兄の源具親が、建仁元年八月十五夜撰歌合を早退したのは、妹の宮内卿が倒れたからと推察される。...
View Articleうすくこき 参考文献
参考文献 異端の皇女と女房歌人 式子内親王たちの新古今集 田渕 句美子 角川学芸出版社 宮内卿 福田百合子 中世の歌人Ⅱ 日本歌人講座4巻 新古今の歌人 感傷の底に意欲するスフインクスの一群 谷山 茂 昭和22年) 宮内卿歿年考 石田 吉貞 国語と国文学 昭和30年8月号 新編国歌大観 第五巻 角川書店 明月記人名索引 今川 文雄 河出書房新社 訓読明月記 今川 文雄 河出書房新社...
View Article雑歌上 雑歌抄3 筆者不明巻子本コレクション
ふるゆきにいろまどはせる うめの はな うぐひすのみや わけてしのばむ おそくとくついにさきぬるうめの花 たがうへおきし たねにか あるらむ もゝしきにかはらぬものは うめのはなをりて かざせる にほひ なりけり 新古今和歌集巻第十六 雑歌上 梅...
View Article雑歌上 雑歌抄4 筆者不明巻子本コレクション
いろかをばおもひもいれず うめのはな つねならぬよに よそへてぞ見る うめのはななにゝほふらむ見る人 いろをもかをもわすれ ぬるよに はるがすみたなびきわたるをりにこそ かゝる山辺はかひもありけり 梅の花を見給ひて 花山院御歌 色香をば思ひも入れず梅の花常ならぬ世によそへてぞ見る...
View Article雑歌上 雑歌抄5 筆者不明巻子本コレクション
むらさきのくもにもあらではるがすみ たなびく山の かひはなにぞも みちのべのくち木のやなぎ はるくれば あはれむかしとしの ばれぞする むかしみし はるはむかしのはるながら わがみ ひとつのあらずもあるかな 御かへし 円融院御歌 紫の雲にもあらで春がすみたなびく山のかひはなにぞも 柳を...
View Article雑歌上 雑歌抄6 筆者不明巻子本コレクション
かきこしに見るあだびとのいへ ざくら はなちるばかりゆきて をらばや をりことに おもひやすらむ はなざくらありし みゆきの はるをこひつゝ よろづよをふるにかひ ある やどなれや みゆきと見えて はなぞちりくる 新古今和歌集巻第十六 雑歌上 堀河院におはしましける頃閑院の左大將の家の櫻を 折らせに遣はすとて...
View Article雑歌上 雑歌抄7 筆者不明巻子本コレクション
えだごとのすえまでにほふはなゝれ ば ちるもみゆきとみゆる なるらん はるをへてみゆきになるゝはなのか げ ふりゆくみをもあはれとやおもふ なれ/\てみしはなごりのはるぞ とも などしらかはのはなのこかげ ふるさとゝおもひなはてそはなざくら かゝ...
View Article雑歌上 雑歌抄8 筆者不明巻子本コレクション
いさやまた月日のゆくもしらぬ身は はなのはるとも けふこそは見れ をる人のそれなるうちにあぢき なくみしわが宿の はなのかぞする みてもまた/\も見まくの ほしかりしはなのさかり は すぎやしぬらん 新古今和歌集巻第十六 雑歌上 籠り居て侍りける頃後徳大寺左大臣白河の花見に誘ひ侍 りければ罷りてよみ侍りける...
View Article雑歌上 雑歌抄9 筆者不明巻子本コレクション
老いにけるしらがも花ももろともに けふの みゆきにゆきと 見えけり さくらばな をりて見しにもかはらぬに 散るばかりをぞ しるしなりける さもあらば あれ くれゆくはるもくもの上に ちることしらぬ はなし にほ はゞ 新古今和歌集巻第十六 雑歌上...
View Article雑歌上 雑歌抄10 筆者不明巻子本コレクション
さくらばな すぎゆくはるの ともとてや かぜのおとせぬ よにもちるら む をしめどもつねならぬよの はなゝれば いまは このみを にしに もとめむ 新古今和歌集巻第十六 雑歌上 無風散花といふ事をよめる 大納言忠清...
View Article雑歌上 雑歌抄11 筆者不明巻子本コレクション
はるくれば なほこの よこそしのばるれ いつか は かゝるはなを 見るべき なを子 落款 新古今和歌集巻第十六 雑歌上 入道前關白太政大臣家歌合に 皇太后宮大夫俊成 春來れば猶この世こそ忍ばるれいつかはかかる花を見るべき 読み: はるくればなおこのよこそしのばるれ...
View Article恋歌四 俊成女 霜枯芝
水無瀬の戀 十五首の歌合に 俊成女 かよひ あとな 来し き 霜の やどの道芝 かれが むすぼ れに ほれ つつ 読み: かよいこしやどのみちしばかれがれにあとなきしものむすぼほれつつ 隠 意味:...
View Article貧窮問答歌 仙覚万葉集註釈
仙覚律師 萬葉集註釈巻第五 第五巻 国立国会図書館蔵 47~49コマ 貧窮問答歌詞中 鼻毗之尓志可登阿良農。 ひゝしびしにしかとあらぬひげかきなでゝ といへるはひゝしびしにしとは、ひゝし/"\にし といふなり。かとあらぬとは、かとゝは、才の字を よむ。よしといふ心也。かとあらぬとはよくも あらずと云也。あさふすまひきかゝふりぬのか たきぬありのこと/\きそへどは、ひきかゝぶり...
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