小倉山百人一首 山部赤人
山邉の赤人 田子のうらに うちいでゝ みれば 白 妙の 冨士の高根 に 雪はふりつゝ ーーーーーーーー ○山邉赤人 あかみとゝよむ説 あれ○たゞ赤人と よむがよきなり 父祖不詳 神亀の比の人也 是は人丸とおなじく 秘傳ある事也 山邉は姓なる所 の名なりそれを 姓とす人丸の后 を犯て流されしが 万葉の時召かえ されて赤人と名を かへたりと云説ある 古今序に山邊赤人 といふべ人丸は赤人...
View Article時代不同歌合絵巻 元良親王vs定家 東博
卅一番 左 元良親王 はなのいろはむかしながらにみし人の こゝろのみこそうつろひにけれ 右 権中納言定家 ひとりぬるやまどりのをのしだりおに しもおきまよふとこの月かげ 卅二番 左 あふことはとをやます(ど)りのか(す)りごろも きてはかひなきねをのみぞなく 右 おぐらやましぐるゝころのあさな/\ きのふはうすきよものもみぢ葉 卅三番 左...
View Article小倉山百人一首 顕輔
左京大夫顕輔 秋かぜに たなびく 雲 の 絶間 より もれ出る 月の 影のさやけさ ーーーーーーーーー ○左京大夫顕輔 修理太夫顕季 三男詞花集撰 者六条家和歌 一流 中/\に くもるを 見えて はるゝよの 月の 光りは そふこゝち する ーーーーーーーーーーーーーーーー 此哥の心は秋風の雲を所/"\つき はらしたるより月のかげのさし...
View Article小倉山百人一首 伊勢
伊勢 難波 がた みじ かき あしの ふしのま も あはで この世を 過してよとや ーーーーーーーー ○伊勢 祭主輔親母 上東門院女房 仍号伊勢大輔 系圖大中臣能 宣が所ニアリ 上東門院中宮 ノ時候ト云云 玉簪曰天子門 九ツアリ 謂開門 遠郊門 近郊門 城門 皐門 庫門 雉門 應門 路門 ※伊勢と伊勢大輔の錯綜があり、伊勢の略歴は伊勢大輔の欄にある。 ーーーーーーーーーーーーーーーー...
View Article小倉山百人一首 清輔
藤原清輔朝臣 ながらへば また 此ごろや 忍 ばれむ うし と見し 世ぞ 今は恋しき ーーーーーーーーー ○藤原清輔 皇太后宮前大 進正四位下 房前五十二代左京大夫従二位 顯輔─┬───清輔─┐ ┌──┘ ┌───┘ │大貮正三位└季經 ├重家─────┐ └顕昭 ┌──┘ ├經家正三位 ┌────┘ ├顕家 従三位 │ 正三位大藏 ├有家─────┐ │...
View Article源氏物語 朝顔、浮舟
朝顔 源氏 人知れず神の許しを待ちし間にここらつれなき世を過ぐすかな ひとしれずかみのゆるしをまちしまにここらつれなきよをすぐすかな 朝顔斎院 なべて世の哀ればかりを問ふからに誓ひし事と神や諫めむ なべてよのあはればかりをとふからにちかひしこととかみやいさめむ 源氏 見し折の露忘られぬ朝顔の花の盛りは過ぎやしぬらむ みしをりのつゆわすられぬあさがほのはなのさかりはすきやしぬらむ...
View Article小倉山百人一首 儀同三司母
儀同三司母 忘れ じ の 行末 までは かた ければ けふを かぎり の 命 ともがな ーーーーーーーーー ○儀同三司母 高階後拾遺有 作者部類曰 從三位成忠女 掌侍貴子号 高内侍中関 白道隆公室 儀同三司伊 周公母也 伊周公 長徳二年二月廿 四日有事左遷太 宰府同三年四 月三日帰京号 帥内大臣儀同 三司私曰儀同 三司ハ三公凖 スル義ナリト云云 ーーーーーーーーーーーーーーーー...
View Article源宗于 常盤なる 俊成 豊岡有尚筆色紙コレクション
左 源宗于朝臣 常盤なる 松の緑も 春くれば いま一しほの 色まさり けり 古今和歌集 巻第一春歌上 寛平御時きさいの宮の歌合によめる ときはなる松のみどりも春来れば今ひとしほの色まさりけり ときわなるまつのみどりもはるくればいまひとしおのいろまさりけり 作者:源宗于(みなもと の むねゆき ? - 天慶2年(940年))光孝天皇の皇子是忠親王の子。...
View Article年中行事絵巻 東京国立博物館蔵
年中行事絵巻 東京国立博物館蔵 列品番号:A-1556 47.6cm×575.7cm 48巻 画像番号:N0164146 利用制限 許諾不要 同博物館資料館(国立国会図書館国際子ども図書館向かいより入館手続き)にて公開。 牛頭天王神輿のみ撮影 同資料館専用パソコンのみ閲覧可 四神鉾男右足有 松持ち男両足首有 拙コレクションと同じ、下絵と思われるが、模写者の力量は無く、甘い。
View Article小倉山百人一首 寂蓮
寂蓮法師 むら雨の 露も まだ ひぬ 槙の 葉に 霧たち のぼる秋の 夕ぐれ ーーーーーーーーー ○寂蓮法師 俗名定長中 務少輔入道 ┌俊成───┐ └俊海阿闍梨│ ┌─────┘ └定長 寂蓮也俊成卿の 猶子實俊海 子也 寂蓮逝去の時 定家卿哥 玉きはる かのことはり も たどられず おもへば つらき すみよし の 神...
View Article源信明 あたら夜の 俊成 平松時方筆色紙コレクション
右 源信明朝臣 あたら夜の月と はなとを おなじくはあはれ しれ らむ人にみせ ばや 後撰和歌集 巻第三春歌下 月のおもしろかりける夜はなを見て あたら夜の月とはなとをおなじくはあはれしれらむ人にみせばや あたらよのつきとはなとをおなじくはあはれしれらむひとにみせばや 作者:源 信明(みなもと の さねあきら、延喜10年(910年) -...
View Article年中行事絵巻 祇園会の分類
年中行事絵巻の祇園会について、各本ごとの差異がある。 それは四神鉾をもつ男の足とその前を松を持って走る男の足に違いが有る。 この鉾と松は巨大化し、鉾は長刀鉾、月鉾、放下鉾などに、松は山伏山、太子山、白楽天山などと変化している。 何故消えたのかは、不明だがそれぞれ消えたままを各模写者は模写している。 住吉本は、鉾男右足無し、松男左足無しである。(写真参照)...
View Article婦人泊リ客之圖 歌麿 浮世絵コレクション
婦人泊リ客之圖 三枚續 哥麿 三枚セットの内の二枚。 歌麿の印が押されていないので、江戸喜多川歌麿時代では無い。 明治期の復刷版。 婦人泊リ客之圖 パブリックドメイン美術館 婦人泊リ客之圖 立命館大学蔵 大英博物館、ボストン美術館蔵には印鑑が押して有る。 平成30年10月31日 點九九
View Article藤原清正 吹井の鶴 俊成 清閑寺熙定筆色紙コレクション
左 藤原清正 天津風ふけゐの うらにゐるたづのなど かくもゐにかへらざる べき 第十八 雜歌下 殿上離れ侍りてよみ侍りける 天つ風ふけひの浦にゐる鶴のなどか雲居にかへらざるべき あまつかぜふけいのうらにいるたづのなどかくもいにかえらざるべき 清閑寺殿熈定卿 清閑寺熙定 寛文二年(1662年)-宝永四年一月(1707年) 元禄十一年(1698年):従二位 元禄十二年(1699年):権大納言...
View Article小倉山百人一首 式子内親王
式子内親王 玉の緒よ たへなば 絶ね ながらへ ば 忍 ぶる ことの よはり もぞ する ーーーーーーーーー ○式子内親王 後白川院第三皇女 齋院准三宮 母從三位成子大納言 季成女萱齋院申 後白川院───── 鳥羽院第四皇子 在位三年母待賢門院 ┌──────── ├二條院 第一宮在位七年 │ 母右大臣經宗女 ├高倉院 第二宮在位十二年 │ 母建春門院亮子─ ├殷富門院...
View Article小倉山百人一首 九条良経
後京極摂政前太政大臣 きり/"\す 鳴や霜 よの さむ し ろに 衣かたし き ひとり かもねむ ーーーーーーーーー ○後京極攝政 前太政大臣 良經公系圖法 性寺殿の下に有 後法性寺前関 白兼實公二男 母從三位藤季 行女 引哥 ほとゝぎす なくや さ月の みじか夜も ひとり し ぬれば 明し かね つゝ ーーーーーーーーーーーーーーーー...
View Article紀貫之 桜散る 三条実治?筆色紙コレクション
右 紀貫之 桜ちる木のした 風はさむからで 空にしられぬ 雪ぞ降ける 拾遺集 亭子院歌合に 桜ちる木の下風はさむからで空にしられぬ雪ぞふりける さくらちるこのしたかぜはさむからでそらにしられぬゆきぞふりける 傳法院殿實治公 伝法院は不明。同時代には三条実治が左大臣まで出世して三公になっている 三条実治 慶安三年(1651年)‐享保九年八月(1724年) 号は暁心院観照。...
View Article源重之 風をいたみ 高丘季起筆色紙コレクション
右 源重之 風をいたみ岩 うつなみの 己れのみ くだけて物を おもふ比かな 詞花集 冷泉院春宮と申しける時百首歌たてまつりけるによめる 風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけて物を思ふ頃かな 高丘殿季起卿 高丘季起 寛文四年(1664年)-正徳五年一月(1715年) 藤原氏閑院流に属する中園季定の次男。延宝4年一家をおこし,高丘氏を称した。正三位。52歳。 平成30年10月31日...
View Article小倉山百人一首 藤原雅経
参議雅經 みよし のゝ 山の 秋かぜ さ夜 ふけて 故郷さむく 衣うつなり ーーーーーーーーー ○参議雅經 刑部卿頼經朝 臣男飛鳥井祖 和歌并蹴鞠達 人 新古今撰者ノ内 京極 師實─────┐ ┌───────┘ │ 正二位 └忠教─────┐ 権大納言│ ┌───────┘ │ 刑部卿 └頼輔─────┐ 従三位 │ ┌───────┘ │ 刑部卿...
View Article源順 水のおもは 富小路貞維筆色紙コレクション
右 源順 もな 水のおもに か てる月なみ を かぞふれば なり こよひで ける 秋の 拾遺集 屏風に、八月十五夜、池ある家に人あそびしたる所 水のおもに照る月なみをかぞふれば今宵ぞ秋のも中なりける みずのもにてるつきなみをかぞうればこよいぞあきのもなかなりける 富小路殿貞維卿 富小路貞維 寛文八年(1668年)―正徳元年(1711年)...
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