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Channel: 新古今和歌集の部屋
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俳句 わくらば 9月コメント拙句集

皆様からの温かいコメントへの返信、皆様のblogにお邪魔した際のコメントに付けた 拙句、愚詠の9月分の拙句集 わくらば です。 わくらばにとふ人あらば須磨の浦に藻塩たれつつわぶと答えへよ               (古今集 在原行平)  台風通過に 風騒ぎ洗濯物の踊るのわき (季語:野分)  丹後も良いですよ 行く先は波に任せて由良の秋 (由良の戸を渡る舟人梶を絶えの本歌取り)...

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唐詩選画本 岳陽楼重宴別王八員外貶長沙 賈至 蔵書

かくやうろうは西北のかたちやうしやは,どうていのみなかみのみつのはてゆへかくやうろうのあるところよりは まだみなみじや。とうていこのさたの方には江水つゞきなかるゝがかくやうろうより見れはとうていの こうすいかせりひろしのかたくつらなりつゞきて、やう/\とせんりにうしをがみちてある。このところ を舟にのりゆかるゝがおりふし青雲のそらをあをいて此地のみやこの方をのそめは、みやこのそらにあたる...

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詩歌と気象生物 1 はじめに 2 天の霜 (1)楓橋夜泊 張継の場合

(ウェップリブログ 2007年10月20日~) 詩歌と気象生物 1 はじめに 和歌や詩の訳本を読んで行くと気象や生物から、少しおかしいと思う事があります。 雪の降らない地域での一面の積雪や霜の降りにくい所での霜の歌など。 とすると地名が実は全く違う場所、比喩を実と捉えたために季節が全く違う、読み方が全く違うのではと考えたくなります。...

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詩歌と気象生物 2 天の霜 (2)かささぎの 家持の場合

(ウェップリブログ 2007年10月20日~) (2)かささぎの 家持の場合 鵲のわたせる橋に置く霜のしろきを見れば夜ぞ更けにける新古今和歌集巻第六冬歌620 中納言家持 これは、百人一首にもある有名な大伴家持の歌です。 とはいっても、本当にそうかというと確かな事はわからないと言うのが正解です。...

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詩歌と気象生物 3 都に住まぬ都鳥

(ウェップリブログ 2007年12月11日~) 3 都に住まぬ都鳥 名にしおはばいざ言問はん宮こ鳥我が思ふ人はありやなしやと(伊勢物語 東下り 在原業平 古今集騎旅) 在原業平らしき男が、京に居られなくなった為、三河、駿河と来て隅田川まで来た時の歌です。 新古今でも丹後、斎宮女御(徽子女王)がこの歌を本歌取して おぼつかな都に住まぬ都鳥こととふ人にいかがこたへし(騎旅歌977 宜秋門院丹後)...

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詩歌と気象生物 4 南紀の雪 佐野の渡り

(ウェップリブログ 2007年12月14日~)  4 南紀の雪 佐野の渡り 駒とめて袖うち払ふかげもなし佐野のわたりの雪のゆふぐれ(巻第六 冬歌 671 藤原定家) この歌は万葉集巻第三 265 長忌寸奥麻呂の 苦しくも降り来る雨か三輪の崎佐野の渡りの家もあらなくに苦毛 零来雨可 神之埼 狭野乃渡尓 家裳不有国...

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YouTube短歌:後鳥羽院へのレクイエム

モーツァルト 《レクイエム》 全曲 リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管   おどろが下の       (Kyrie eleison) 救われない者よ  (cuncta stricte discussurus) 驕り不安の中で    (Ingemisco,tamquam reus) 独りきり     (Requiem æternam)       本歌 新古今和歌集巻第十七 雑歌中  住吉歌合に山を...

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詩歌と気象生物 5 旱の時は ヒドリはヒデリ

(ウェップリブログ 2007年12月12月21日、22日)  5 旱の時は ヒドリはヒデリ  〔11.3〕雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモ マケヌ  丈夫ナカラダヲ       モチ慾ハナク決シテ嗔ラズイツモシヅカニワラッテ         ヰル一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ    野菜ヲタべ-------------改頁アラユルコトヲジブンヲカンジョウニ      入レズニ...

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詩歌と気象生物 6 独りかも寝む コオロギと霜夜

(ウェップリブログ 2007年12月23日)  6 独りかも寝む コオロギと霜夜 きりぎりす鳴くや霜夜の寒しろに衣かたしきひとりかも寝む(藤原良経 秋下518) きりぎりす夜寒に秋のなるままに弱るか声の遠ざかり行く(西行 秋下472) 秋ふけぬ鳴けや霜夜のきりぎりすやや影寒しよもぎふの月(後鳥羽院 秋下517)...

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詩歌と気象生物 7 惜たら夜の

(ウェップリブログ 2007年12月29日)  7 惜たら夜の 源氏物語の明石帖には、明石の上と光源氏が初めて逢瀬をする場面として、父親の明石の入道の手引きで 忍びてよろしき日見て…十三日の月の花やかにさし出でたるに、たゞ惜たら夜のと聞こえたり とあります。 この「惜たら夜の」とは あらた夜の月と花とを同じくはあはれ知れらむ人に見せばや(後撰集 春下 源信明)...

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詩歌と気象生物 8 かはず鳴く 古池と蛙1

(ウェップリブログ 2008年01月07日)  7 かはず鳴く 古池と蛙 かはづ(蛙)は、アオガエル科カジカガエル属のカエルの事で、万葉集にも多数撰歌され、以後フィーフィーと鳴き方があわれということで、古今集仮名序にも「水に住む蛙の声を聞けば」と記述されて多数歌に詠まれました。 カジカの名は鳴き方が牡鹿に似ていて、河の鹿ということです。...

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詩歌と気象生物 8 かはず鳴く 古池と蛙2

(ウェップリブログ 2008年01月07日~) 7 かはず鳴く 古池と蛙 平安時代の源順(911ー983)が、醍醐天皇皇女勤子内親王の為に承平頃著した漢和辞典的性格の倭名類聚鈔(和名抄 風間書房を参照)第十九には 蝦蟇 和名賀閉流(かへる)で、かま、ろうかく。かつとう、かとというのは、おたまじゃくしを言うそうです。アカガエル、トノサマガエルをさしている。 青蝦蟇...

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詩歌と気象生物 9 西行と桜1

(ウェップリブログ 2008年02月05日~)  (石川県立図書館蔵 異本山家集) 9 西行と桜 ねがはくは花のもとにて春死なむその如月の望月のころ(西行 1118~1190、新古今 巻第十八 雑下 1845b 切出歌、山家心中集、続古今集) この歌は、西行の代表的な歌で自家歌合の御裳濯河歌合(文治3年1187年別名三十六番歌合)にも撰んだ程の自信作です。...

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詩歌と気象生物 9 西行と桜2

山家集、聞書集、残集、補遺の桜の歌について、何処で詠んだのか調べてみると(岩波文庫)吉野 48京都・白河 5・清和院の斎宮 2・菩提院の前斎院 1・法勝寺 1・雲林寺 1・大宮 1・信西宅 1志賀 2法雲院(奈良) 1黒髪山(奈良) 1高野 3八上王子(和歌山) 1那智 3伊勢 3高石山(高師?愛知?) 1白河関 1束稲(平泉) 1滝山(山形) 1不明 158うち山桜 16...

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NHK歴史探偵 後鳥羽上皇と承久の乱

「後鳥羽上皇と承久の乱」 - 歴史探偵大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条義時の前に立ちはだかる後鳥羽上皇。あらゆる分野で頂点を極めた最強の上皇の秘密を徹底調査。承久の乱に至る波乱の生涯に迫ります「後鳥羽上皇と承久の乱」 九条兼実の日記玉葉、藤原定家の日記明月記、藤原秀能の歌集如願法師集、古今著聞集のエピソードの紹介有り。

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詩歌と気象生物 11 紫陽花の歌

(ウェップリブログ 2009年07月04日)  11 紫陽花の歌 今紫陽花が盛です。紫陽花の和歌を集めてみました。 アジサイは、シーボルトが持ち帰り、ヨーロッパで逆輸入されたものが、今アジサイといっていますが、本来はガクアジサイとのことです。 万葉集巻第四 773 大伴家持大伴宿祢家持従久迩京贈坂上大嬢歌五首言問はぬ木すらあぢさゐ諸弟らが練の村戸に朝迎えけり事不問木尚味狭藍諸弟等之練乃村戸二所詐来...

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詩歌と気象生物 12 鶴はツル? 田鶴は鶴ではない

(ウェッブリブログ 2008年09月30日~)  11 鶴はツル? 田鶴は鶴ではない 松島や鶴に身をかれほとゝぎす 曾良 汐越や鶴はぎぬれて海涼し 芭蕉 奥の細道の松島と象潟の段での俳句です。古来松と鶴は長寿の象徴として縁起の良いものと言われ、絵や装飾、歌の題となりました。花札の一月にも描かれております。 しかし、ツルの体重からは松に止まる事が出来ず、コウノトリと言われております。...

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季語における「夕焼」についての考察 日本人の「夕焼」と和歌・俳句 その1

(ウェッブリブログ 2014年08月26日~) 1 はじめに...

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季語における「夕焼」についての考察 日本人の「夕焼」と和歌・俳句 その2

8 江戸時代の俳句における「夕焼」 (1)芭蕉と「夕焼け」  俳句において、「夕焼」がいつ頃から出てきているかを検証してみました。 俳句といえば、松尾芭蕉(1644~1694)であり、元禄時代から見てみようと思い、「新潮日本古典集成 芭蕉句集」(今栄蔵...

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季語における「夕焼」についての考察 日本人の「夕焼」と和歌・俳句 その3

13 昭和初期の歳時記における「夕焼」 昭和初期の歳時記をみてみると、まず大正14年発行高木蒼悟の「大正新修歳時記」には、「夕焼」は無かったが、翌年の昭和元年12月発行の「詳解例句 纂修歳時記」(資文堂)の夏(天文)には、「朝焼 夕焼」として「日出前、東天の殊に紅く身ゆるをいふ。土用の頃旱天打續くとき、又は初秋などに多し。夕焼は日没前、日光の反射によりて西天に著しく紅く見ゆるをいふ。夏秋に多し。」...

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