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Channel: 新古今和歌集の部屋
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美濃の家づと 二の巻 冬歌3

                     二條院讃岐 世にふるはくるしき物を槙の屋にやすくも過るはつしぐれかな めでたし。 くるしきと、やすく過るとをたゝかはせたり。 ふるき抄に、槙の屋は、結構なる屋也。世のうきならひは、此結 構なる家に居ても、のがれざりけりと也と註せるは、物をといひ、 やすくも過るといへるを、いかに見たるにか、いとをかし。 たゞし...

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西行物語絵巻 同行の別 蔵書

さてもさとに出にければつれたりける同行ども みね我も/\とをの/\ちりわかるゝこそなまじ ひに涙もとゞまらざりけれ。其中に心ありける 同行のことに名残をおしみていづくにていつか 又めぐりあふべきと袖をしぼりければ さりともとなをあふ事をたのむかな しでの山路をこえぬわかれは 其時そうなん房を本尊にて百日同心合力 の同行教主とをがみて罪障消滅の教化に あづかりてふるき谷の氷をたゝきて水をくみ...

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美濃の家づと 二の巻 冬歌4

                   西行 小ぐら山ふもとの里に木葉ちれば梢にはるゝ月を見る哉 三の句、もじあまりいと聞ぐるし。例の此ほうしの、わろき くせなり。 此哥は、小倉山、木葉ちれば、梢にはるゝ月を、 ふもとの里に見る哉といふ意なり。かやうに心得ざれば、 見る哉といふこと、より所なし。其故は、本のつゞきのまゝ にしては、たゞ見るといへるのみ、こなたのうへにて、其外はみな、...

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新古今和歌集の西行歌の撰歌2

3 撰歌材料 西行の家集には、山家集、異本山家集、聞書集、残集、山家心中集など、自歌合の御裳濯河歌合、宮河歌合がある。 山家集は、西行家集の代表的家集で、凡そ1550首ある。この写本は、(1)陽明文庫本系、(2)細川幽斎本系、(3)松屋本系、板本も寛文版などがある。新編国歌大観は、この(1)を底本としており、これにより歌数を数えた。...

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美濃の家づと 二の巻 冬歌5

          題しらず        西行 津の国のなにはの春は夢なれやあしの枯葉に風わたるなり 下句めでたし。 √心あらん人にみせばや云々、とよめる春は、 夢なれやとなり。 ふるき抄に、二の句を、よの中の 事は、何のうへも、夢ぞとなりといへるは、かなはず。もし其 意ならば、春もといふべきをや。 さびしさにたへたる人の又もあれな廬をならべん冬の山里...

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田兒之浦從 辞書【浦】

  和名類聚抄 浦 四聲字苑云浦。大川傍曲諸舩隠風所也。傍古反(和名宇良)   大漢和辞典 【浦】17475 ホ フ ①うら。水のほとり。はま。きし。〔説文〕浦、水瀨也、从水甫聲。〔詩、大雅、常武〕率彼淮浦。〔傳〕浦、岸也。〔呂覽、召類〕丹水之浦。〔注〕浦、岸也。 ②支流が江海にそそぐ處。〔玉篇〕浦、水源枝注江海邊。〔風土記〕大水有小口別通曰浦。 ③姓。ー略ー   日本国語大辞典...

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古今著聞集 御裳濯河歌合并に宮河歌合

古今著聞集巻第五 和歌第六 212  西行法師が御裳濯歌合并びに宮河歌合の事 圓位上人、昔よりみづからがよみをきて侍歌を抄出して、丗六番につがひて、御裳濯歌合と名付て、色々の色紙をつぎて、慈鎮和尚に清書を申、俊成卿に判の詞をかゝせけり。 又一巻をば宮川歌合と名づけて、これもおなじ番につがひて、定家卿の五位侍従にて侍ける時、判せさせけり。...

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美濃の家づと 二の巻 冬歌6

            最勝四天王院の障子に宇治川かきたる所             太上天皇御製 はし姫のかたしき衣さむしろにまつ夜むなしき宇治の明ぼの             慈圓大僧正 あじろぎにいさよふ波の音ふけてひとりやねぬるうぢの橋姫 冬の意見えず。 百首哥の中に      式子内親王 見るまゝに冬は來にけり鴨のゐる入江のみぎはうすごほりつゝ 摂政家哥合に湖上冬月  家隆朝臣...

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和漢朗詠集 禁中、古京 含春歌上 石上 元禄五年版

                 昔孝標 三千仙人誰得聴含元殿角管弦聲                都良香 鶏人暁唱聲驚明王之眠鳧   鐘夜鳴響徹暗天之聴   朝候日高冠額抜夜行沙厚履聲忙   みかきもりゑじのたく火にあらねども  われもこゝろのうちにこそたけ  中務 こゝにだにひかりさやけきあきの月  雲のうへこそおもひやらるれ   藤原經臣     古京      及第日報破東平   章孝標...

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美濃の家づと 二の巻 冬歌7

          五十首哥奉りし時    雅經 はかなしやさてもいく夜か行水に数かきわぶるをしのひとりね めでたし。 三四の句、本哥√行水に数かくよりもはか なきは思はぬ人をおもふ也けり。此下句の意にて、をしの ひとりねに、思はぬ人を思ふを、はかなしといへる也。 二の句は、 本哥のごとく、思はぬ人を思ふは、はかなき事なるを、さあ りても猶いくよか、数かきわぶらんといふ意なり。 百首哥に...

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西行 二見浦

  波越すと     二見の松の         見えつるは  梢にかかる        霞なりけり             西行     山家集 春歌  おなじこころ(海辺の霞)を伊勢の(にイ)二見といふ所にて 波こすとふたみの松に見えつるは梢にかかる霞なりけり   異本山家集  社頭の霞と申す事を、伊勢にて読み侍りしに 浪こすとふたみの松の見えつるは梢にかかる霞なりけり     伊勢市二見...

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美濃の家づと 二の巻 冬歌8

        摂政大納言に侍ける時よませ侍ける山家雪 まつ人のふもとの道は絶ぬらん軒端の杦に雪おもるなり めでたし。 軒端なる杦に、雪のふりつもりて、次 㐧におもりゆくをみて、待人の來べき、ふもとの道は、絶ぬら むとおもひやれるなり。 同家にて所の名をさぐりて冬ノ哥よませ侍ける に伏見里の雪       有家朝臣 夢かよふ道さへたえぬくれ竹のふし見のさとの雪の下折 めでたし。...

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和漢朗詠集 山家 元禄五年版

                  同 王喬一去雲長改早晩笙聲歸故渓                 後江相公 商山月落秋鬚白潁水波揚左耳清                 紀納言 虚澗有聲寒溜咽故山無主晩雲孤                 菅三品 通夢夜深蘿洞月尋蹤春暮柳門塵   ぬれてほすやまぢのきくの露のまに  いかでかわれは千世をへぬらむ 素性    山家...

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美濃の家づと 二の巻 冬歌9

      題しらず       西行 昔おもふ庭にうき來をつみおきて見しよにもにぬ年のくれ哉 こは年の暮に、年來とて、薪をつむことあるをよめるなり。 それをうき木とよめるは、浮木の名をかりて、うきこと にいへるなり。昔おもふといひ、見し世にも似ぬといへる、うき意 なり。 ふるき抄に、昔をこひたるにあらず。思ひ出たる ばかり也といへるは、かなはず。さてはうき木といへる、何のよしぞや。...

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八雲御抄 作法部 尋常会 蔵書

八雲抄巻第二作法部            内裏 仙洞 已下万人會同之一 尋常會 此中 或有略事 先出御 或御◯ 簾中 寛治月宴如此。講歟 関白 進給御製傳大殿 次人々着座或本興遊莚は、兼候之 次置文䑓 或兼置之。硯蓋、又別文䑓近年多、昔も有 例。代々中殿又月宴◯硯蓋也 長元六年二月於白河 院子日時、宇治殿文䑓螺鈿蒔繪硯筥蓋。近、院御時御京 極摂政所献文䑓、蒔長柄橋。或旅所花枝松など有例歟。 又用扇...

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尾張廼家苞 恋歌三1

尾張廼家苞 四之上        恋歌三    百首歌に      式子内親王 あふ事をけふまつがえの手向草いく夜しをるゝ袖とかはしる  本歌万葉一に、白なみの濱松がえの手向草いくよまでにか  年のへぬらん。初二句からうじてはじめてこよひと契りて、逢事      をまつ也。しをるゝは草に縁あり。あふ事を今々とまつとて、幾夜袖                 をぬらすとかおもふ。夜をかさねたる...

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恋歌五 大淀の松 伊勢物語

        よみ人しらず   大淀の   松は  つらくもあら      なくに   うらみ   てのみも    かへる      波       かな       新古今和歌集巻第十五 戀歌五  題しらず        よみ人知らず 大淀の松はつらくもあらなくにうらみてのみもかへる波かな   よみ:おおよどのまつはつらくもあらなくにうらみてのみもかえるなみかな 有定隆雅 隠...

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尾張廼家苞 恋歌三2

尾張廼家苞 四之上      今有明の空に思ひ出たる意なるべし。一首の意は、有明の空にたゞよふ雲                    のやうに、別かねてたゞよひし折の  事は、有明の月みる  たびにおもひ出ると也。    西行法師人々によませける百首哥に                定家朝臣 あぢきなくつらきあらしの聲もうしなど夕ぐれにまちならひけむ...

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和漢朗詠集 仏事 含釈教歌 伝教大師 元禄五年版

                  以言 以佛神通争酌盡經僧祇劫欲朝宗                   保胤 叩凍負来寒谷月払霜拾盡暮山雲                   同 己終未習千年伇初得難逢一乗文   いつしかと君にとおもひしわかなをば  のりのためにぞけふはつみつる  村上御製 ごくらくははるけきほどゝきゝしかど  つとめていたるところなりけり   空也上人...

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新古今和歌集の西行歌の撰歌3

  4 選者と家集 表1と表2をクロスして表すと表3の通りとなる。 表3 新古今和歌集西行歌の家集と選者        西行歌  通具  有家  定家  家隆  雅経 選者不明 山家集    43        9  29  33  20   2 異本山家集  92    1  16  65  63  48   2 聞書      8        3   7   6   5 残集      1...

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